
福岡の地政学的位置づけ
我々は福岡地区でファブリー病の新生児マススクリーニングを、熊本大学小児科の遠藤先生、中村先生のご協力を得て実施しております。その状況をご報告いたします。
福岡の人口は全体で510 万人、年間出生数は46,000 人です。ほかの政令指定都市に比べて、子どもの人口がまだ増えているところです。ファブリー病に関していえば、アジアの玄関口ということもあって、アジアの変異も多いのではないかと考えています。福岡市が政令指定都市で、北九州市も100 万を少し切っていますけれども政令指定都市で、福岡県には2 つの大きな市があります。あとは筑後地域に久留米市という大きな都市があります。
福岡の人口は全体で510 万人、年間出生数は46,000 人です。ほかの政令指定都市に比べて、子どもの人口がまだ増えているところです。ファブリー病に関していえば、アジアの玄関口ということもあって、アジアの変異も多いのではないかと考えています。福岡市が政令指定都市で、北九州市も100 万を少し切っていますけれども政令指定都市で、福岡県には2 つの大きな市があります。あとは筑後地域に久留米市という大きな都市があります。
福岡地区における新生児マススクリーニングの概略
福岡地区におけるライソゾーム病の新生児マススクリーニングの概略をご説明します。
まず、産科で両親に同意を得て、採血をして、これがポイントですけれども1 枚のろ紙、タンデムマスで残ったろ紙をライソゾーム病の新生児マススクリーニングに利用することが非常にメリットになっています。採血が1 回で済むというのが非常によいのではないかと思っています。
検査センターや産科の先生とも連携をとりながら行っておりまして、我々のところに陽性の赤ちゃんが来た場合に、精密検査をして診断を確定したり、フォローアップ、治療と進めます。遺伝カウンセリングや啓蒙活動も行っています。
まず、産科で両親に同意を得て、採血をして、これがポイントですけれども1 枚のろ紙、タンデムマスで残ったろ紙をライソゾーム病の新生児マススクリーニングに利用することが非常にメリットになっています。採血が1 回で済むというのが非常によいのではないかと思っています。
検査センターや産科の先生とも連携をとりながら行っておりまして、我々のところに陽性の赤ちゃんが来た場合に、精密検査をして診断を確定したり、フォローアップ、治療と進めます。遺伝カウンセリングや啓蒙活動も行っています。
新生児スクリーニングの結果
新生児マススクリーニングをきっかけに見つかったファブリー病の家系

その後、下のお子さん(Ⅳ-2. 女児)が生まれまして、今、検査中であります。生物学的には恐らく同様の遺伝子を有しているであろうと思っています。ただ、このご家族の皆さん、病気に対しての理解がすごくありまして、いっしょに注意深く観察しているところです。
新生児マススクリーニングの課題と展望
新生児マススクリーニングの課題を幾つか挙げてみました。
家族会との交流は重要